Claude Code のクラウドセッション: --cloud と --teleport の使い方

Claude Code エンジニアリング 8分で読めます

クラウドセッションは、Claude Code を自分のPCではなくクラウド上のVMで動かす仕組みです。ノートPCを閉じてもセッションは動き続け、ブラウザやスマホから進み具合を確認したり指示を足したりできます。この記事では、公式ドキュメントの「Use Claude Code in the cloud」と「Get started with Claude Code in the cloud」をもとに、始め方、ターミナルからの --cloud、手元に引き戻す --teleport、PR の自動修正と制限をまとめます。

クラウドセッションとは

クラウドセッションは、手元のマシンではなくクラウドのインフラで動く Claude Code のセッションです。既定では Anthropic が管理するインフラで動き、組織がセルフホスト環境に振り向けている場合はそちらで動きます。公式ドキュメントでは、Pro・Max・Team プランと、Enterprise のプレミアムシートまたは Chat + Claude Code シートのユーザーが使えるとされています。

始める場所は次のとおりです。

ローカルのセッションとの違いは、公式の比較表で次のように整理されています。

クラウドセッションローカルセッション
コードが動く場所クラウドの VM(既定は Anthropic 管理)自分のマシン
手元の設定を使うか使わない(リポジトリの中身だけ)使う
GitHub が必要か必要(--cloud でローカルリポジトリを送る方法もある)不要
接続を切っても動き続けるか動き続ける止まる
権限モードAccept edits・Plan・Autoターミナルでは全モード

向いているのは、独立したタスクを並行して走らせたいとき、手元にチェックアウトしていないリポジトリを触りたいとき、細かい指示がいらないタスクを任せて後で結果を見たいとき、です。逆に、手元の設定やツールが必要な作業はローカルで動かすか、ローカルのセッションをスマホから操作する Remote Control のほうが合います。

始め方(GitHub 連携と環境)

最初に GitHub を連携します。これは一度だけの作業です。

  1. claude.ai/code に claude.ai アカウントでサインインする
  2. 案内に従って GitHub の認可ページで承認する。この接続で公開リポジトリは扱えるが、プライベートリポジトリは Claude GitHub App をインストールしたものだけが対象になる
  3. クラウド環境を用意する。Pro と Max では Default という環境が自動で作られる。Team と Enterprise では Create your first cloud environment のフォームが出るので、既定値のまま Create & finish を押す

クラウド環境は、ネットワークアクセス・環境変数・セットアップスクリプトを保存した設定です。Default 環境は Trusted のネットワークアクセスで、よく使うパッケージレジストリなど許可リストにあるドメインにだけ接続できます。

ターミナルから GitHub を連携する(/web-setup)

GitHub CLI(gh)を使っているなら、ブラウザの代わりに Claude Code の中で /web-setup を実行して連携できます。gh auth token のトークンを確認のうえ Claude のアカウントへ送り、以後のクラウドセッションはそのトークンで届くリポジトリすべてを扱えるようになります(Claude GitHub App のインストールは不要)。

# シェルで GitHub CLI にログインしておく
gh auth login

# Claude Code の中で実行する(claude.ai アカウントでログイン済みであること)
/web-setup

Team と Enterprise では、組織の Owner が Quick web setup を有効にするまで /web-setup は表示されません。API キーで認証している場合も使えないので、/login で claude.ai アカウントにサインインし直します。

タスクを出す

claude.ai/code の入力欄の下でリポジトリとブランチを選び、権限モードを選んでからタスクを書きます。クラウドセッションで選べる権限モードは Auto・Accept edits・Plan で、Manual と Bypass permissions はありません。タスクはファイル名や関数名を挙げて具体的に書くのが公式の勧めです。タスクごとに別のセッションと別のブランチができるので、前のタスクの完了を待たずに次を出せます。

ターミナルから --cloud で送る

Claude Code の CLI からクラウドセッションを始めるには --cloud フラグを使います。

claude --cloud "Fix the authentication bug in src/auth/login.ts"

注意点は、クラウドの VM が複製するのは、手元のチェックアウトではなく、今のディレクトリの GitHub リモートの今のブランチだということです。ローカルにしかないコミットがあるなら先に push します。以前の --remote という書き方も、非推奨の別名として動きます。なお、--remote-control は別の機能(ローカルのセッションを claude.ai やアプリから操作する機能)です。

公式ドキュメントが勧める使い方は2つあります。

GitHub リモートが無いリポジトリや、Claude GitHub App を入れていない github.com のリポジトリから claude --cloud を実行すると、ローカルのリポジトリをまとめてアップロードします。このバンドルは 100 MB 未満である必要があり、未追跡のファイルは含まれません。実行中のセッションには claude -p "メッセージ" --cloud <session-id> で追加の指示を送れます。

--teleport で手元に引き戻す

クラウドで進めた作業をターミナルで続けたいときは、テレポートで引き戻します。

テレポートすると、正しいリポジトリにいるかを確かめたうえで、クラウドセッションのブランチを取得してチェックアウトし、会話の履歴をすべて読み込みます。前提条件は、作業ツリーに未コミットの変更が無いこと(あれば stash を促されます)、フォークではなく同じリポジトリであること、ブランチがリモートに push 済みであること、同じ claude.ai アカウントで認証していること、です。

方向は一方通行で、CLI からは既存のターミナルセッションをクラウドへ送ることはできません。また、--resume はこのマシンのローカル履歴から会話を開き直すもので、クラウドセッションは一覧に出ません。テレポートと取り違えないようにします。

PR の自動修正と制限

Auto-fix(PR の自動修正)

Claude GitHub App を入れたリポジトリでは、Claude に PR を見張らせ、CI の失敗やレビューコメントに自動で対応させられます。有効にする方法は、クラウドセッションで作った PR なら claude.ai/code の CI ステータスバーで Auto-fix を選ぶ、ターミナルなら PR のブランチで /autofix-pr を実行する、などです。修正が明確なら Claude が変更を push し、解釈が分かれる指摘は実行前に確認を求めます。

公式ドキュメントは、Atlantis や Terraform Cloud、issue_comment で動く GitHub Actions のように PR のコメントで動く自動化があるリポジトリでは注意するよう書いています。Claude があなたの GitHub アカウントでコメントに返信し、その自動化を起動し得るためです。

制限

本サイトは非公式翻訳です

対応プラン、コマンド、画面の表記は変わることがあります。正確な内容は公式ドキュメントの Use Claude Code in the cloud と Get started with Claude Code in the cloud をご確認ください(確認日 2026-09-25)。