Claude Code のultrareviewでマージ前にバグを探す

Claude Code エンジニアリング 6分で読めます

Claude Code の /code-review ultra(ultrareview)は、クラウド上の複数のレビュー用エージェントが差分のバグを探し、見つかった指摘を独立に再現・検証してから報告する深いレビュー機能です。マージ前の最終確認に向いています。この記事では、起動方法、料金、制限、スクリプトからの使い方を公式ドキュメントに基づいて整理します。

ultrareview の概要

ultrareview は Anthropic のクラウド基盤上で動くクラウドセッションとして実行されます。/code-review ultra を実行すると、クラウドのサンドボックス内でレビュー用エージェントの群れが起動し、ブランチまたは Pull Request のバグを探します。

ローカルで行う /code-review と比べると、次の特徴があります。

ultrareview は研究プレビューの機能です。機能、料金、提供範囲は変わる可能性があります。利用には claude.ai アカウントでのサインインが必要で、API キーだけでサインインしている場合は /login で切り替えてください。

起動と対象の指定

任意の git リポジトリで次のコマンドを実行します。

/code-review ultra

引数を省略すると、現在のブランチと既定のブランチとの差分が対象になります。未コミットの変更とステージ済みの変更も含まれます。

比較の基準を変えたいときは、ブランチ名を添えます。

/code-review ultra develop

基準ブランチがローカルに無くても、origin から取得されます。コミット ID やタグを基準にすることもできます。その場合は、そのコミット以降のブランチ上の変更が対象になります。

GitHub 上の Pull Request を対象にするには、番号を渡します。#1234、PR 1234、PR の URL も指定できます。

/code-review ultra 1234

PR モードでは、クラウド側が GitHub から Pull Request を clone するので、手元の作業ツリーはアップロードされません。ただし、対象は github.com 上のリポジトリに限られ、接続した GitHub アカウントに読み取り権限が必要です。

起動すると確認ダイアログが表示され、対象の範囲、残りの無料回数、概算料金が示されます。確定後はバックグラウンドでレビューが進むので、その間も会話を続けられます。ultrareview は、ユーザーが上のコマンドを実行したときだけ起動します。Claude が自分の判断で起動することはありません。

料金と無料枠

ultrareview は利用枠ではなく、利用クレジット(usage credits)で課金される有料機能です。

利用クレジットがオフのままだと、起動はブロックされます。設定は /usage-credits で確認と変更ができます。課金の確認は会話ごとに 1 回表示されます。/clear で新しい会話を始めた場合は、次の有料レビューの前に再度表示されます。

制限と非対応環境

差分が大きすぎる場合や、比較の基準が取れない場合は、レビューの前に拒否されます。主な条件は次のとおりです。

次の環境では ultrareview を実行できません。

通常のレビューは 15 分から 25 分ほどかかります。進行中や完了済みのレビューは /tasks で確認でき、途中で停止することもできます。停止すると、クラウドセッションはアーカイブされ、途中までの結果は返されません。

claude ultrareview で非対話に使う

CI やスクリプトからは claude ultrareview サブコマンドを使います。インタラクティブなセッションは不要で、レビューの完了まで待ってから結果を標準出力に表示します。進捗メッセージは標準エラーに出るので、出力は機械的に読み取れます。

claude ultrareview
claude ultrareview 1234
claude ultrareview origin/main

主なフラグは次のとおりです。

フラグ内容
--json整形済みの結果ではなく、生の bugs.json を出力します。
--timeout <分>完了を待つ最大時間です。既定は 45 分です。
--post完了後、結果を Pull Request に 1 件のコメントとして投稿します。GitHub アカウントからの投稿で、レビューの承認ではありません。Claude Code v2.1.227 以降が必要です。
--no-post投稿しません。これが既定です。

終了コードは次の 3 つです。

注意点があります。claude -p '/code-review ultra' では結果を受け取れません。レビューを起動したあとすぐに終了するためです。スクリプトでは必ず claude ultrareview を使ってください。また、途中で終了して結果が届かなかった場合、再実行すると新しいレビューとして始まり、無料枠または課金が再び発生します。

/code-review との使い分け

両者は同じ種類のレビューですが、使う場面が違います。

/code-review/code-review ultra
対象作業中の差分、PR、ブランチ、パス作業中の差分、または PR
実行場所ローカルのセッションクラウドのサンドボックス
深さ効果の指定に応じて変わる検証を伴う複数エージェントのレビュー
所要時間数秒から数分おおむね 15 分から 25 分
料金通常の利用量に含まれる無料枠のあと、1 回おおむね 5 ドルから 25 ドル

作業中に素早くフィードバックがほしいときは /code-review を使います。マージ前に大きな変更を深く確認したいときは /code-review ultra が向いています。自動で Pull Request をレビューさせたい場合は、GitHub と直接連携する Code Review の機能を使う方法もあります。

参考: 公式ドキュメント(Find bugs with ultrareview)