Dispatchは、携帯電話からタスクを送信すると、デスクトップのClaudeがそのタスクを実行する機能です。コンピュータ使用(Computer Use)機能により、アプリケーションの直接操作も可能です。外出先や移動中でも、デスクトップPCの力をフルに活用できます。
Dispatchの全体フロー
必要なもの
- Claudeデスクトップアプリ - PCにインストール済みで、起動している状態
- Claudeモバイルアプリ - スマートフォンにインストール済み
- Pro または Max プラン - Dispatch機能の利用にはサブスクリプションが必要です
セットアップ手順
Dispatchを利用するには、デスクトップアプリとモバイルアプリの両方で同じアカウントにログインしていることを確認してください。デスクトップアプリが起動中であれば、モバイルアプリからDispatchタスクを送信できます。
デスクトップでアクセスできるもの
Dispatchを通じて、Claudeは以下のリソースにアクセスできます。
コンピュータ上のファイル
プロジェクトフォルダ内のドキュメント、スプレッドシートなどを直接読み書きできます。
接続済みアプリ・ツール
Slack、Google Drive、Gmailなどのコネクタを通じてサービスにアクセスします。
Chrome上のWebページ
ログイン済みのWebサイトやWebアプリの情報を取得・操作できます。
コンピュータ操作
Computer Use機能でデスクトップアプリを直接マウス・キーボード操作します。
アクセス方法の違い
Claudeがデスクトップ上のリソースにアクセスする方法は3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
コネクタ
- 速度: 最も高速
- 画面占有: なし(バックグラウンド)
- 対応範囲: Slack、Drive、Gmail等の対応サービスのみ
- 並行作業を妨げない最適な方法
Chrome
- 速度: 中程度
- 画面占有: ブラウザタブのみ
- 対応範囲: ログイン済みの全Webサービス
- 他のタブでの並行作業は可能
コンピュータ使用
- 速度: 最も遅い
- 画面占有: 画面全体を占有
- 対応範囲: あらゆるアプリを操作可能
- 実行中はPCでの他作業不可
エンドツーエンドの例
PowerPointファイルをPDFにエクスポートし、カレンダーの招待に添付するケースを考えてみましょう。
- モバイルアプリからDispatchタスクを送信: 「プロジェクトフォルダのQ1報告.pptxをPDFにエクスポートして、明日の10時の会議の招待に添付して」
- Claudeがデスクトップ上でPowerPointを開き、PDFとしてエクスポート
- Google カレンダーのコネクタ(または Chrome)を使って該当の会議の招待にPDFを添付
- 完了通知がモバイルアプリに届く
他に試す価値のあること
- デスクに着く前のブリーフィング - 通勤中に「今日のメールとSlackの重要な通知をまとめて」と指示し、出社時には状況を把握済みに
- デスクトップアプリのファイル編集 - 「プレゼン資料の3枚目のグラフのタイトルを修正して」など、具体的なファイル操作を依頼
- コネクタのないアプリでの作業 - コンピュータ使用機能を使えば、専用コネクタがないアプリでも操作可能
- 長時間ジョブの確認 - 時間のかかるタスクを送信しておき、後で結果を確認
注意事項
PCとClaudeアプリが起動中である必要があります。コンピュータ使用中は画面が占有され、他の作業ができません。コンピュータ使用やChrome経由は、コネクタより時間がかかる場合があります。作業履歴やコンテキストはローカルに保存されます。
Dispatchはデスクトップ上のファイルやアプリにアクセスするため、機密情報を含むフォルダへのアクセスには注意が必要です。コンピュータ使用機能では画面上の情報が読み取られるため、パスワード管理画面や機密文書を開いたままにしないようにしましょう。プロジェクトフォルダを適切に設定し、アクセス範囲を必要最小限に保つことを推奨します。