概要
Claude Managed Agentsは、本番環境に対応したエージェントを構築するためのAPIスイートです。開発者がツール、環境、成功基準を定義することで、Claudeが自律的にタスクを実行するエージェントを構築できます。
従来のAPI呼び出しとは異なり、Managed Agentsではエージェントが複数のステップにわたって作業を継続し、ツールを使い分け、必要に応じて人間の承認を求めながら、定義された成果を達成します。
3つの主要機能
アウトカム(成果定義)
エージェントに期待する成果を明確に定義。「何をもって成功とするか」を構造化して指定し、エージェントが目標に向かって自律的に作業を進め、成功・失敗を自己評価できます。
マルチエージェントオーケストレーション
複数のエージェントを連携させて複雑なワークフローを実現。各エージェントが異なる役割を担い、協調して作業を進めます。オーケストレーション層が状態管理と調整を担当。
メモリ機能
エージェントがセッション間で情報を保持し、過去の作業結果や学習内容を活用。繰り返しタスクでは前回の結果を踏まえた改善が可能で、時間とともにパフォーマンスが向上します。
デモ事例
カンバンボードとの連携
プロジェクト管理ツールのカンバンボードで、チケットをドラッグ操作するだけでエージェントセッションが起動。チケットを「In Progress」に移動すると、エージェントがチケット内容を読み取り、コード変更やドキュメント更新を自動的に開始します。
永続メモリ付き週次調査エージェント
SaaS製品の価格調査を毎週自動実行するエージェント。メモリ機能により前週の調査結果を保持し、価格変動があった場合のみレポートに含めます。競合他社の価格戦略の変化を継続的に追跡できます。
ヒューマンインザループ承認付きインシデント対応
マルチエージェントによるインシデント対応システム。検知エージェントがアラート受信、診断エージェントが原因特定、修復エージェントが対策提案。本番環境への変更適用前には必ず人間の承認を要求し、安全性を確保します。
利用状況
Claude Managed Agentsは現在限定リサーチプレビューとして提供されています。一般公開に先立ち、選ばれた開発者やチームがAPIを試用し、フィードバックを提供しています。早期アクセスを希望する場合は、Anthropicの公式サイトから早期アクセス申請フォームを通じて申し込むことができます。
APIエージェントと他のClaude製品の違い
Managed Agents(API)
- 開発者がAPI経由でエージェントを構築
- 本番環境対応の自律型エージェント
- アウトカム定義、メモリ、マルチエージェント連携
- カスタムツール・環境の定義が可能
- プログラマティックな制御と監視
Claude Code(CLI)
- 開発者がターミナルで直接操作
- コードベースの理解・編集・実行に特化
- ファイルシステムとGitの操作が中心
- CLAUDE.mdによるプロジェクト設定
- 対話型のコーディングアシスタント
Claude Cowork(デスクトップ)
- 非開発者も含むナレッジワーカー向け
- デスクトップ上のファイル操作に特化
- サブエージェントの自動起動・並行処理
- スケジュール実行・バックグラウンド作業
- GUI経由の直感的な操作
実例
Managed Agentsの基本的な流れは、エージェント(Agent)を一度だけ作成し、その後は実行のたびにそのエージェントを参照するセッション(Session)を作成する、という2段構えです。エージェントとセッションの関係は「Agent(一度きり)→ Session(毎回)」と覚えると分かりやすいでしょう。
以下は、公式のAnthropic Python SDKを使った最小限の例です。ベータヘッダー managed-agents-2026-04-01 はSDKが自動的に付与するため、明示的に指定する必要はありません。
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
# 1. エージェントを一度だけ作成し、返ってきた ID を保存する
agent = client.beta.agents.create(
name="Coding Assistant",
model="claude-opus-4-8",
system="あなたは有能なコーディングエージェントです。",
tools=[{"type": "agent_toolset_20260401"}],
)
# 2. 実行のたびに、そのエージェントを参照するセッションを作る
session = client.beta.sessions.create(
agent=agent.id,
environment_id=environment_id,
)
agents.create() はセットアップ時に一度だけ呼び、返却された agent.id を保存して使い回します(毎回作成しないのがポイントです)。model・system・tools はエージェント側の設定であり、セッションには渡しません。セッションはイベントストリームでやり取りし、ツール実行はAnthropic側のコンテナ内で動作します。
組み込みツール群は agent_toolset_20260401 を指定することで一括で有効化できます。これには bash / read / write / edit / glob / grep / web_fetch / web_search が含まれます。
これはClaude APIのベータ機能です。本サイトは非公式翻訳であり、最新の仕様やパラメータは公式ドキュメントを必ずご確認ください。