Claude Managed Agentsとは?

Claude Platform エンジニアリング 5分で読めます

概要

Claude Managed Agentsは、本番環境に対応したエージェントを構築するためのAPIスイートです。開発者がツール、環境、成功基準を定義することで、Claudeが自律的にタスクを実行するエージェントを構築できます。

従来のAPI呼び出しとは異なり、Managed Agentsではエージェントが複数のステップにわたって作業を継続し、ツールを使い分け、必要に応じて人間の承認を求めながら、定義された成果を達成します。

Managed Agents アーキテクチャ
Anthropic API
Agent Sessions
Tools
Environments
Outcomes
Memory

3つの主要機能

アウトカム(成果定義)

エージェントに期待する成果を明確に定義。「何をもって成功とするか」を構造化して指定し、エージェントが目標に向かって自律的に作業を進め、成功・失敗を自己評価できます。

マルチエージェントオーケストレーション

複数のエージェントを連携させて複雑なワークフローを実現。各エージェントが異なる役割を担い、協調して作業を進めます。オーケストレーション層が状態管理と調整を担当。

メモリ機能

エージェントがセッション間で情報を保持し、過去の作業結果や学習内容を活用。繰り返しタスクでは前回の結果を踏まえた改善が可能で、時間とともにパフォーマンスが向上します。

デモ事例

カンバンボードとの連携

プロジェクト管理ツールのカンバンボードで、チケットをドラッグ操作するだけでエージェントセッションが起動。チケットを「In Progress」に移動すると、エージェントがチケット内容を読み取り、コード変更やドキュメント更新を自動的に開始します。

永続メモリ付き週次調査エージェント

SaaS製品の価格調査を毎週自動実行するエージェント。メモリ機能により前週の調査結果を保持し、価格変動があった場合のみレポートに含めます。競合他社の価格戦略の変化を継続的に追跡できます。

ヒューマンインザループ承認付きインシデント対応

マルチエージェントによるインシデント対応システム。検知エージェントがアラート受信、診断エージェントが原因特定、修復エージェントが対策提案。本番環境への変更適用前には必ず人間の承認を要求し、安全性を確保します。

利用状況

限定リサーチプレビュー

Claude Managed Agentsは現在限定リサーチプレビューとして提供されています。一般公開に先立ち、選ばれた開発者やチームがAPIを試用し、フィードバックを提供しています。早期アクセスを希望する場合は、Anthropicの公式サイトから早期アクセス申請フォームを通じて申し込むことができます。

APIエージェントと他のClaude製品の違い

Managed Agents(API)

  • 開発者がAPI経由でエージェントを構築
  • 本番環境対応の自律型エージェント
  • アウトカム定義、メモリ、マルチエージェント連携
  • カスタムツール・環境の定義が可能
  • プログラマティックな制御と監視

Claude Code(CLI)

  • 開発者がターミナルで直接操作
  • コードベースの理解・編集・実行に特化
  • ファイルシステムとGitの操作が中心
  • CLAUDE.mdによるプロジェクト設定
  • 対話型のコーディングアシスタント

Claude Cowork(デスクトップ)

  • 非開発者も含むナレッジワーカー向け
  • デスクトップ上のファイル操作に特化
  • サブエージェントの自動起動・並行処理
  • スケジュール実行・バックグラウンド作業
  • GUI経由の直感的な操作

実例

Managed Agentsの基本的な流れは、エージェント(Agent)を一度だけ作成し、その後は実行のたびにそのエージェントを参照するセッション(Session)を作成する、という2段構えです。エージェントとセッションの関係は「Agent(一度きり)→ Session(毎回)」と覚えると分かりやすいでしょう。

以下は、公式のAnthropic Python SDKを使った最小限の例です。ベータヘッダー managed-agents-2026-04-01 はSDKが自動的に付与するため、明示的に指定する必要はありません。

import anthropic

client = anthropic.Anthropic()

# 1. エージェントを一度だけ作成し、返ってきた ID を保存する
agent = client.beta.agents.create(
    name="Coding Assistant",
    model="claude-opus-4-8",
    system="あなたは有能なコーディングエージェントです。",
    tools=[{"type": "agent_toolset_20260401"}],
)

# 2. 実行のたびに、そのエージェントを参照するセッションを作る
session = client.beta.sessions.create(
    agent=agent.id,
    environment_id=environment_id,
)

agents.create() はセットアップ時に一度だけ呼び、返却された agent.id を保存して使い回します(毎回作成しないのがポイントです)。modelsystemtools はエージェント側の設定であり、セッションには渡しません。セッションはイベントストリームでやり取りし、ツール実行はAnthropic側のコンテナ内で動作します。

組み込みツール群は agent_toolset_20260401 を指定することで一括で有効化できます。これには bash / read / write / edit / glob / grep / web_fetch / web_search が含まれます。

ベータ機能である点に注意

これはClaude APIのベータ機能です。本サイトは非公式翻訳であり、最新の仕様やパラメータは公式ドキュメントを必ずご確認ください。